
在宅勤務で肩こり・首こりがつらい原因と、デスクでほぐす対策
在宅勤務を始めてから肩こり・首こりがひどくなった人へ。同じ姿勢や前傾など原因を整理し、仕事の合間にデスクでできるほぐし方やストレッチ、こまめに動く習慣を早見表つきで紹介します。
お役立ち・ノウハウ

夕方になると腰が重い。気づけば肩がガチガチで、首をまわすとゴリゴリ鳴る。在宅勤務をしばらく続けている人なら、心当たりがあるはずです。
結論から言うと、その不調の多くは「あなたの体が弱い」からではなく、間に合わせのデスク環境が原因です。ダイニングチェアにノートPCを置いて働くスタイルは、短期間なら問題なくても、毎日8時間続くと体への負担が一気に蓄積します。
逆に言えば、環境を整える順番さえ押さえれば、お金をそれほどかけなくても腰痛・肩こりはかなり防げます。この記事では、何が体を痛めているのかという構造から、椅子・机・モニター・姿勢・休憩まで、今日から手をつけられる形で整理します。
オフィスのデスクと椅子は、長時間のPC作業を前提に高さや角度が設計されています。一方、ダイニングセットは「食事をする30分」のための家具です。この差が、在宅勤務での不調の根っこにあります。
具体的には、間に合わせ環境では次の3つが同時に起きています。
ポイントは、これらが「姿勢を気をつける」だけでは直らないことです。環境がそうさせている以上、まず環境側を変えるのが先決です。
在宅勤務で椅子をどう選ぶかは、不調対策のなかで最も効果が大きいところです。座っている時間が一日のほとんどである以上、椅子は「最初にお金をかける価値がある」一点です。
選ぶときに確認したいのは次の4点です。
高価な人間工学チェアが理想ではありますが、必須ではありません。予算が限られるなら、まず後述の腰当てクッションを今の椅子に足すだけでも体感が変わります。投資の優先順位は「椅子 → 画面の高さ → 入力デバイス」の順で考えると失敗しにくいです。
新しい椅子をすぐ買えない場合は、腰と背もたれの隙間にクッションやタオルを丸めて挟むだけでも、骨盤が後ろに倒れるのを防げます。座面が硬くて疲れるなら、低反発のシートクッションを一枚敷く。これだけでも長時間の体への負担はかなり違います。
椅子の次は、机との関係です。理想は、椅子に深く座ったとき、肘が約90度に曲がってキーボードに自然に手が届く高さ。このとき肩の力が抜けているのが正解です。
確認の手順はシンプルです。
机が高すぎて下げられないケースは在宅では珍しくありません。その場合は椅子を上げてフットレストで足を支える方向で調整します。「足裏が床(または台)につく」「肘90度」「肩の力が抜けている」。この3点が同時に満たせれば合格です。
肩こり・首こりに最も効くのが、画面の高さです。基本ルールは「画面の上端が、目線とほぼ同じか少し下にくる」こと。こうすると首をまっすぐ保ったまま画面を見られ、頭の重さを背骨で素直に支えられます。
ノートPCだけで作業している人にとって、ここが一番のネックです。ノートPCは画面とキーボードが一体なので、画面を上げるとキーボードが打てなくなる。この矛盾を解くのが、次の組み合わせです。
外付けモニターをすぐ買えなくても、ノートPCスタンド(折りたたみ式の安価なものでよい)か、本や箱を重ねた台でノートPCを目線まで上げ、千円台で買える外付けキーボードとマウスを足すだけで、首と肩の負担は大きく減ります。キーボードとマウスを体の正面に置き、肩を開いた姿勢で打てるようにするのがコツです。
椅子・机・画面が整ったら、残りの細部も押さえておきましょう。
完璧なフォームを保とうとするより、「楽に正しい姿勢でいられる環境」を作るほうが続きます。
ここまで環境の話をしてきましたが、最後に大事なことを。どれだけ良い椅子に座っても、同じ姿勢を何時間も続ければ体は固まります。人間の体は「動くこと」を前提に作られているからです。
そこで、休憩を仕組みにしてしまうのがおすすめです。
立ち上がってお茶を淹れる、というレベルの中断で十分です。「動きを挟む」こと自体に意味があります。
ここまでの工夫で、在宅のデスク環境はかなり快適になります。ただ、正直に言えば、自宅で同じ姿勢の作業が毎日続く構造そのものは、環境改善だけでは変えきれません。一人での在宅作業は、運動も会話も減りがちで、心身の負担が静かに偏っていきます。
だからNoTrainは、「フルリモートか出社か」の二択ではなく、出社頻度を自分で選ぶという発想を大事にしています。たとえば、ふだんは在宅で集中し、週に1〜2回だけ出社して体を動かし人と話す。そんな働き方なら、在宅の自由さと、環境・気分のリセットを両立できます。
私たちは求人情報を載せるとき、「リモート可」という言葉を鵜呑みにせず、求人原文で実際の出社頻度を確認しています。通勤ゼロ・週1出社・週2出社といった軸で見れば、自分の体と暮らしに合う距離感の仕事が選べるはずです。デスク環境を整えることも、働き方を選ぶことも、どちらも「無理なく続けられる毎日」をつくるための手段です。
在宅勤務の腰痛・肩こりは、根性や体力の問題ではなく、環境の問題です。整える順番をもう一度おさらいします。
全部を一気に揃える必要はありません。今日はクッションを一つ足す、明日はノートPCを台で上げる。その積み重ねで、夕方の体の重さは確実に軽くなります。
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